3両目

 さて、苫小牧行きの発射時間まで44分もあるではありませんか。 駅前を散策するにも何もないので、ホームで待つことに。 札幌〜東室蘭の特急列車は2・3番ホームで、4・5番ホームは長く本州をつなぐ長距離列車など主に使用している。

 3両編成の電車が入ってきた。 普段なら、学生が利用している時間で賑やかなのでしょうが、本日の乗客は各車両にパラパラと座っている程度。 ここからやっと電化されている室蘭本線。 電化は、北海道J構想って昔あったような記憶があるけれど、旭川〜札幌〜小樽 札幌〜室蘭が北海道流通の基盤としていたような・・・確かではありませんが。 15:32発

 鉄道跡地の住宅地に現れる「わしべつ」駅。昔は上下線が東室蘭操車場の抱え込みのため離れていたが、1996年に旧上りホームを下りホームと一緒にした。 市街地に近いので、乗降客も多い。 15:35発

 ここ「幌別駅」は、登別市の市役所をはじめ同市の中心的施設はみな当駅の附近にあるため乗降客も多く、一部の特急が停車する。 東室蘭からここに降り立つ人が多かった。

 15:49発

 富浦は、駅舎ではなく待合所がポツンとあり、この上り線と下り線をつなぐ人専用踏切が海沿いの道と漁村住宅地を結ぶ生活道路として利用されているようで、渡ってきた小学生の子供たちに「こんにちは!」と挨拶された。
 15:54発

  富浦から小さなトンネル一つで「登別駅」。 温泉地の最寄り駅としても知名度が高く、特別急行列車ま停車する。 温泉までは約6KMもあるためか営業車が多く停まっていた。  15:58発

 トンネル一つ通って「こじょうはま」駅に。むかしイタドリが生育していて当て字として虎杖(いたどり)、音読みし漁港の浜があるので現在に至るらしい。 温泉もあり併設して病院施設にも利用されている。毛蟹など海産物が有名、なかでも名産としての「虎杖浜たらこ・明太子」は絶品である。  16:01発

 偶然、札幌発14:05大阪行きの「トワイライトエクスプレス」が通過。 昔、乗ったことがあるけれど翌日11:00過ぎの到着は辛かった。

 竹浦駅。国道から少し離れていて、住宅地は山側のため駅舎へは国道から反対側になる。

 住宅地は静かで、鉄道で国道と分離されているので用事がない限り入り込むことは無い街中のようだった。  16:06発

 「北吉原」駅。駅裏手にある日本製紙白老工場が建設費全額負担の駅である。 国鉄時代は普通列車ですら一部通過していたが現在はすべての普通列車が停車する。しかし昔は、工場職員の出社・退社の時刻にあわせて急行列車の停車が設定されていた時もあり、普通列車ですら通過する駅への急行の停車はとても珍しいことであったとか。 

 待合所は、建物上部路線の中心にあり、完全に工場のための駅だ。  16:09発

 「萩野駅」 

上記白老工場への専用線が分岐している。 この駅も信号所から貨物駅になり、その後旅客駅に変更した。  16:13発

 「白老」駅。 アイヌの集落「ポロトコタン」の観光地があり、白老牛なども有名。 乗降客は多く、苫小牧と東室蘭の中間的な大きな街なのかな?

 ここから、苫小牧を過ぎて沼ノ端駅までの28.7kmの路線は、直線が延々と続く。  16:18発

 社台駅。 ここも昔は貨物駅として利用されていたが、今では国道沿いの住民が利用しているらしい。 路線沿い、車窓を厩舎が広がる。 お客は少ないようだ。      16:23発

 「錦岡」駅。 苫小牧市内の入り口、住宅地が広がり始めるため乗降客は朝夕、通勤通学で賑わう。 とてもかわいいつくりの駅。

  16:29発

 糸井駅。物静かに建物、苫小牧〜糸井という短い市内路線の混雑路線ながらも、折り返し路線がないため錦岡駅まで回送として運行する。  16:34発

 青葉駅。苫小牧駅に近く住宅地の高台を走っていた。跨線橋はなく、丘のトンネルを使用していた。

 16:37発

 苫小牧駅に16:40到着、1時間08分の行程でした。 ほぼ平坦で海沿いを国道と並んで走り、苫小牧市内に近くなると交通量が多くなるのが車窓から伺えられる。 駅舎は、路線上の南北連絡通路にあり、日高本線、千歳線との分岐駅でもあるので賑わっていた。 南口右、交番の数件となりに小さな回転寿司がある。この店は昔からあり、相当前に入ったとき価格も安かった覚えがあるが、今回時間がなくて入れなかった。

 東室蘭〜58km〜苫小牧 

   おまけ

 これがその回転寿司。ほとんど注文してから握ってくれるし、大トロも安かった記憶がある。 苫小牧は「ホッキ貝」が有名なので、火を通さない本生ホッキが食べられる。 今流行のお店とはかけ離れているので一見だ。