出発 1両目
ずいぶん前、このルートを廻ろうと時刻表を眺めたことがあったがどう転んでも1日では帰ってこられなかった期間があった。
ダイヤ改正でここ数年、なんとか廻ってこられることは知っていたけれど、1日かかりのルートに挑戦する機会を得るには勇気が少しだけ必要だった自分。
6時前に起きて、テクテク駅まで歩いてスタートだ!
→江別駅構内
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長ーい1日の始まりは、我が町「江別市」の駅。と、言っても我が町にはJRの駅は5つもあるのです。
スタートから約15分のJR江別駅に到着。窓口で「1日散歩きっぷ」を購入する。 時刻はこの時間、早朝なのに通勤される人々がけっこういるんだなぁ。 各駅停車の小樽行きを待つ。
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ホームに滑り込んできた6両編成の列車内は、まだ閑散としていて早朝の雰囲気そのままに静まりかえっていました。
学生、サラリーマン、そして私のような乗客?が、次駅「高砂」「野幌」「大麻」と江別市内の駅に停車するたびに車内はそれなりに人が増えてきた。札幌市の衛星都市我が町は、札幌市に通っている人たちがとても多いのです。
札幌市内に入ると「森林公園」「厚別」「白石」「苗穂」と各駅停車し「札幌駅」に7:02到着する。 ほとんどの人が降りると思っていたけれど、3割程度の人がそのままで新たに多くの人たちが乗り込んできました。私が乗っていた車両は、客席に約40人が座っていて、立っている人はただ1人のみ。
7:06札幌駅発、「桑園」「琴似」「発寒中央」「発寒」「稲積公園」「手稲」「稲穂」「星置」「ほしみ」と札幌市内の駅に次々と停車。昔この区間は、桑園・琴似・手稲しかなかったのになぁ。 小樽市に入る。「銭函」を過ぎると車窓には日本海がぐっと広がり海岸沿いを気持ちよく走るのです。「張碓』「朝里」「小樽築港」「南小樽」そして終点「小樽」に7:50に到着。
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旭川〜長万部の函館本線、小樽からは単線になり現在はローカル線並にダイヤが極端に少ないのが現場です。まして車両はワンマンカーに変わり、運転手一人で運行されている。 朝食を食べていなかったので、駅弁でもと思っていたけれどうっかり忘れてしまいそのまま8:07、小樽駅を列車は滑り出しました。
2両編成の列車は、いかにも旅人、地元の人?、そして私のような切符を持っている感じの人が5人。
青年は、デジカメ。年配の人は一眼レフカメラで記録開始。女性二人は、この時は知らなかったのだけれど違う車両に乗っていたようだ。
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小樽〜長万部ルートは、山岳ルート?でアップダウンがある。小樽駅を出発するとすぐにディーゼルエンジンはフルパワーで勾配を駆け上がるため、2両編成の後ろ車内に陣取った私には排気ガス臭が厳しかった。 小樽からは、ほとんど無人駅らしい。
トンネル2個を通り過ぎると「塩谷」に。一人降りていった。
数秒の停車、8:17すぐに出発。
← 塩谷駅 ↓
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→蘭島駅、8:25。
塩谷駅からトンネルを4つ過ぎると到着。小樽行きの列車と待ち合わせ。
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小樽発の後方車両に陣取った私。 ほとんど一人で乗り込んでいる客ばかり。 この女性の大きなバック、「里帰り?」「旅人?」かなぁと勝手に空想しながら目を上に向けると車内広告に目がとまった。「青春18きっぷ」の中吊りだ! まるでJRのCMかのような一コマで「ぷっ!」と心の中で笑ってしまった。
そんな中、斜め前に座っている兄ちゃん、携帯電話でゲームは良いのだけれど「ピコピコ」と音を鳴らしてやるなっちゅうの!何度もトイレに行くは、落ち着きのない目障りな兄ちゃんだった。倶知安で降りていった。
★改正 小樽から長万部までの区間は山線といい、急勾配や小さいカーブがあるためスピードアップが困難のため、定期優等列車は廃止され、現在は臨時列車のみとなっている。しかし、その旅情の豊かさからこのルートは根強い人気のある区間なのです。
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ニッカウィスキーで有名?な「余市」。フルーツ、宇宙飛行士毛利さんの出身地としても有名かな。
ここでワンマンカーの列車は、全てのドアが開く。なるほど、駅員のいる駅では改札口があるので運転手が対応しなくてもいいのかと気づく。 4〜5人降りたけれど、乗った人数は分からなかった。
★改正 小樽〜長万部では一番の乗降客を抱えている。
積丹半島の入り口でもあり、海の幸も美味しい。
列車は、8:31出発。
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仁木駅。この辺りはフルーツ農家が点在する。
★改正 無人駅だけれど、駅前商店で乗車券が販売されている。
8:36出発
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然別駅。列車から見ると、今は使用していない構内が非常に広く、駅前も今は何もないけれど広かった。林業で栄えたのかと思っていたのですが、駅前に住んでいる人に聞くと、実は昔は鉱山が山奥にあって引き込み線もあったそうです。
8:42発
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しかりべつ駅、単線なので列車の待ち合わせ。どの駅でもそうだったが昔、駅員がいたときは「タブレット」という通行許可を運転手に渡さないとその区間を走れなかった時代があった。ようするに、すれ違う列車がその区間のタブレットを持って到着し、そのタブレットを受け取らないと出発できないので衝突の危険がないというわけ。 今では、コンピューター制御。
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↓銀山駅 余市から一気に上り坂を駆け上がってくる感じ。 SL写真を撮りに来たときは、駅手前が登りのため黒煙が上がるので狙い所の駅かも。 町からは、小高い場所にあるため長い坂を上って歩いて来るには大変そう。 ★改正 ここも、駅前商店で乗車券の販売有り。
8:55出発
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長いトンネル一つでこざわ駅。その昔、岩内町へここから岩内線が延びておりホームでは駅弁でなく「トンネル餅」が立ち売りされていた。現在、駅前の食堂で味も変わることなく販売されているので是非、懐かしむ方は味わって頂きたい。 9:06発
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トンネル2つ過ぎるとスキーで有名な倶知安駅に9:19到着。接続されていた胆振線(札幌発札幌行きの急行もあった)も廃線、機関区もあって大きな駅だったけれど・・・今では静かな駅。 豪雪地帯なんですよ。 9:28出発
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またトンネル1つで比羅夫駅。今では、個人が宿経営として利用されている駅。ホームでバーベキューなど自由気ままな利用をしているようだけれど、私には肌が×□※×の人種だった。 9:36発
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ニセコ駅、それこそスキー本場の玄関駅。夏場もラフティングなどのアウトドアスポーツで少しは賑わってきている。
9:45発
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昆布駅。ニセコ周辺の温泉へもアクセス可能。
9:57発
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ここもトンネル1つで蘭越駅。ニセコ山系の温泉への入り口?なのかな。ここでも、待ち合わせです。
10:06着
10:16発
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トンネル2つ越えて目名駅。ログハウスで出来ているのには驚き!
★改正 有珠山噴火により迂回線利用時、一度廃止されていた写真手前路線を信号所(列車がすれ違うため)として設置したが一度も使用せずに迂回が終わったがいつでも使用できる状態にある。 10:25発
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熱郛駅(ねっぷ) やっと平地区間?に入る。 10:42発
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黒松内駅。熱郛から久しぶりの90k/hという速度で到着。 日本最北端「ブナ」の木の生息地。 10:51発
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蕨岱(わらびだい)駅。周辺に家は見えないけれど、自転車が無造作においてあった。
★改正 五十音順ではJR駅では一番後ろだけれど、鉄道駅としては割出駅に次ぐ。 10:58発
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ふたまた駅。 平地を気持ちよく快走し、車窓も遠くに視線が行く。 11:05発
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長万部11:13到着。 小樽から約3時間、さすがに長い時間でした。倶知安から乗り込んだお母さんと子どもたちは、ここから函館まで特急「北斗」に乗り込むようだ。 駅弁と言えば「カニ飯」、しかし「もりそば」があるのはご存じですか?
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合田のそば
駅前にお店はあって、地元を始め多くのファンが立ち寄るお店です。
この日は、ちょっと贅沢「天ぷらそば」なんぞ食しました。
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かなやの「カニ飯」
駅前にある本店は、車で買いに来る人が多い。
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両駅弁は、ホームでの立ち売りは無いけれど、前もって予約しておくとお店の人が短い停車時間に合わせてホームに持ってきてくれます。そばは、きちんと時間に合わせて湯がいてくるので、延びていなくおいしいそうですよ。
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ご覧のように、江別〜小樽までの駅舎等の写真は省略しています。 えっ?何故って街中を移動するにも大変なので・・・ごめんなさい。
★改正 江別〜54.8km〜小樽 小樽〜240.2km〜長万部
急いでUPしたのでち ょっと手抜き・・そんなことありませんよ〜!!(^-^)v
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長万部〜室蘭へ つづく
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おまけ
2000年、有珠山が噴火して長万部〜室蘭が閉鎖。開通までの間、函館本線の山岳ルートを迂回していたときの「特別急行スーパー北斗」の写真。 今になっては、幻のワンショット。
雑学 北海道から始まった運転席の位置が高い設定。これは、万が一踏切事故などで衝突した場合、運転手が挟まれ事故からなるべく防ぐ事が目的。 冒頭の新しい普通列車も例外ではない。
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